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ちばバイオテクノロジーセミナー2006の開催報告
期 日:平成18年1月30日(月)
場 所:かずさアカデミアホール202B
テーマ:ゲノム時代の植物産業におけるDNAマーカーの利用法
 
今回のセミナーでは、98名の参加者を得て、4名の講師から、DNAマーカーの概説、イネおよびオオムギ育種におけるDNAマーカー利用の現状と展望、DNAマーカー利用による米品種判別について御講演いただきました。
 
「DNAマーカーとその利用法」

  (財)かずさDNA研究所 副所長

   田畑 哲之(たばた さとし)氏
主な内容








DNAマーカーはDNA分子上の「番地」であり、遺伝子間の距離を測ったり、個体を区別するために必要となる。
塩基配列の違い(変異)をハイブリダイゼーションやPCRで検出することによりマーカーを見つける。
DNAマーカーの利用により、遺伝子地図を作成し、遺伝子の単離ができる。また形質とリンクしたマーカー利用することにより、形質を見るために生育させる必要がなくなるので、時間と場所が節約できる。
かずさDNA研究所において、様々な植物のDNAマーカーを整備することにより、育種に利用するための枠組み作りを進めている。

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「ゲノム時代のイネ育種 −DNAマーカー選抜−」

  (独)農業生物資源研究所 分子遺伝研究グループ
  応用遺伝研究チーム長

   矢野 昌裕(やの まさひろ)氏
主な内容









ゲノムが解読されたイネではDNAマーカーの作出が容易である。
DNAマーカーを使って、遺伝子選抜、遺伝的背景の確認、染色体組換え位置の特定が可能になった。精度の高いマーカーを使えば、望ましくない形質を排除し、目的の形質のみを選抜できる。
マーカー支援選抜による遺伝子の組合せ(ピラミディング)で複数の遺伝子を集積させるデザイン育種。
染色体断片置換系統群を利用した新しい循環選抜法(ゲノムシャッフリング)を開発し、多数の遺伝子が関与する複雑形質(量的形質)の育種を視野に入れた長期的展望にたつ必要がある

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「DNAマーカーを利用したオオムギの育種技術」

  岡山大学 資源生物科学研究所 助教授

   佐藤 和広(さとう かずひろ)氏
主な内容









ゲノム配列の解読が行われていないオオムギでは、EST(発現遺伝子の部分配列)をマーカーとして利用し、品種を識別するSNP(一塩基多型)マーカーを開発。
オオムギESTマーカーを販売するベンチャー・岡山大麦ゲノムテクノロジー(株)を立上げ。
http://service.dynacom.jp/bgorder/index.html
マーカーの利用により染色体組換置換系統を作成し、量的形質を育種する。
実際の育種のためには、多数のオオムギ遺伝資源に対応したSNPアレイによる高能率ゲノムタイピングシステムの開発が必要。

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「DNAマーカーを用いた米品種判別に関する各種製品について」

  タカラバイオ(株)製品開発センター 主任研究員

   雲 聡(くも さとし)氏
主な内容







品種識別用プライマー((独)食品総合研究所等からライセンス取得)を用いたPCRと電気泳動による増幅産物パターンの違いから米品種を判別する製品をキット化して販売。
DNA品種識別技術は、品種育成者の権利保護(海賊版農産物)や消費者の保護(偽装表示)に利用される。DNA分析なら精米(一粒)でも客観的な判別手段となりうる。
DNA抽出法による結果の違いをなくすため、判別キットに最適化したDNA抽出キットを開発。

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