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かずさバイオテクノロジーセミナー2005の開催報告
去る9月22日、かずさアカデミアホールにおいてかずさバイオテクノロジーセミナー2005「機能性成分を利用した食品開発の現状と展望」が開催されました。今回のセミナーでは、70名の参加者を得て、3名の講師から、かずさDNA研究所が参画する産学官共同研究「トマト機能性成分を活用した花粉症・生活習慣病対策食品の開発」の内容をはじめ、機能性成分利用に関する基礎および応用研究について御講演いただきました。
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肥満・生活習慣病と食品機能性成分

  京都大学大学院農学研究科教授

   河田照雄(かわだ てるお)氏
 
 近年過栄養の環境が生じやすい経済的先進国においては、肥満は多くの生活習慣病の発症基盤と考えられています。最近、脂肪細胞の分化制御機構、さらには生活習慣病発症と深く関わる脂肪細胞由来の因子類(アディポサイトカイン)の生成・分泌など生理・病理学的な新しい知見が多数集積してきました。
 本講演では、脂肪細胞の生理・病理学ならびに細胞分化の分子機構と糖尿病をはじめとする生活習慣病発症との関連について紹介されるとともに、それらの疾病の予防・改善に対する食品機能学的戦略についても説明がありました。
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トマトに含まれる抗アレルギー成分の機能解析と
その開発

  キッコーマン株式会社研究本部主任研究員

   小幡明雄(おばた あきお)氏
 
 演者らはトマトに含まれる機能性成分の研究から、トマトの果皮に強い抗アレルギー作用があることを発見し、その主要な有効成分が「ナリンゲニンカルコン」と呼ばれるトマト特有のポリフェノールであることを突き止めました。
 そして、スギ花粉症ボランティアによる臨床試験の結果、「ナリンゲニンカルコン」を含むトマト抽出物が、「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「目の痒み」などの花粉症症状を緩和することを確認しましたので、その詳細が紹介されました。
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脂質代謝に着目した機能性食品の開発
−茶カテキンを中心に−

  花王株式会社ヘルスケア第1研究所主席研究員

   松尾 登(まつお のぼる)氏
 
 肥満、特に内臓肥満と、各種生活習慣病の関連が強く示唆されています。花王では普段の食生活を通して、健康の維持や増進に役立つ食品の開発を目指しています。演者は、肥満モデルマウスを用いて脂質代謝を亢進する素材を探索し、茶カテキンの抗肥満効果を見出したところです。更に、高濃度の茶カテキンを含む飲料が、ヒトで体脂肪量が減少することを見出しました。今回は、カテキンの脂質代謝に及ぼす影響とその作用メカニズムについて紹介されました。
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