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河田 照雄氏(京都大学大学院農学研究科 教授)
近年過栄養の環境が生じやすい経済的先進国においては、肥満は多くの生活習慣病の発症基盤と考えられている。最近、脂肪細胞の分化制御機構、さらには生活習慣病発症と深く関わる脂肪細胞由来の因子類(アディポサイトカイン)の生成・分泌など生理・病理学的な新しい知見が多数集積してきた。本講演では、脂肪細胞の生理・病理学ならびに細胞分化の分子機構と糖尿病をはじめとする生活習慣病発症との関連について紹介するとともに、それらの疾病の予防・改善に対する食品機能学的戦略について考察したい。
小幡 明雄氏(キッコーマン株式会社 研究本部 主任研究員)
私たちはトマトに含まれる機能性成分の研究から、トマトの果皮に強い抗アレルギー作用があることを発見し、その主要な有効成分が「ナリンゲニンカルコン」と呼ばれるトマト特有のポリフェノールであることを突き止めました。そして、スギ花粉症ボランティアによる臨床試験の結果、「ナリンゲニンカルコン」を含むトマト抽出物が、「くしゃみ」「鼻水」「鼻詰まり」「目の痒み」などの花粉症症状を緩和することを確認しましたので、その詳細を説明します。
松尾 登氏(花王株式会社 ヘルスケア第1研究所 主席研究員)
肥満、特に内臓肥満と、各種生活習慣病の関連が強く示唆されている。花王では普段の食生活を通して、健康の維持や増進に役立つ食品の開発を目指している。我々は、肥満モデルマウスを用いて脂質代謝を亢進する素材を探索し、茶カテキンの抗肥満効果を見出した。更に、高濃度の茶カテキンを含む飲料が、ヒトで体脂肪量が減少することを見出した。今回は、カテキンの脂質代謝に及ぼす影響とその作用メカニズムについて述べる。
※セミナー終了後、交流会を開催致します。17:45頃に終了予定です。
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