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会員企業のご紹介〈日環科学株式会社 〉
 美味しく安全な農畜産製品を、消費者に確実に届けたい。
 このようなメッセージを発し、生産現場と食品業界の橋渡しを目指しているのが、日環科学株式会社です。
 微生物とコンピュータの力を融合させ、環境・生命科学関連技術の最新研究を多角的に推進し、製品の品質評価・診断システムの開発を行っています。
 千葉大学内のラボで、代表取締役の宮本社長様と最高執行責任者の森様にお話しをお伺いしました。
起業のいきさつについて、教えてください。
 私たちは大学時代の友人で、大学ではともに検査技術学を学んでいましたが、卒業後、宮本は大学院、森は塾講師と別々の分野に進みました。
 その後2000年に極限環境微生物の持つ科学的効能を世に送り出そうということで宮本から森へ相談を持ちかけたのがきっかけで、同年6月、微生物資材のコンサルティング会社として創業しました。
 現在の代表である宮本は、大学院時代に食とストレスの関係について研究し、その過程で日本の食環境の悪化に危機感を感じました。そこで、その改善を目指し、これまでにない専門的な知識を導入した会社を設立することを決意し、友人である森と共同経営の形で2000年6月に創業しました。
 現在は、企業や大学の専門的な技術や知識を吸収・融合させて新しい技術開発をプロデュースしております。
キーとなるテクノロジーはどのようなものですか?
 2つあります。ひとつは、ケミカルフリーで高品質の農畜産製品を生産するための微生物資材に関する技術で、現在は京葉プラントエンジニアリング(株)が商品販売しております。この開発は、創業当時からアドバイスいただいている千葉大学の篠山先生を介して、京葉ガス(株)さんとコラボレートさせていただき、コンポスト製造技術を事業化したものです。本事業については、主に、宮本が担当しました。
 2つめとしては、有機物生産品質モニタリングシステム「バイオ・トレース」を商品化しております。平成14年度の農水省委託事業を活用させていただき、平成16年度には事業化にこぎ着けることができました。こちらは森が開発を担当しました。開発時は当時の県工業試験場(現、産業支援技術研究所)のCEを活用させていただき感謝しております。現在は、京葉ガス本社(市川)で分析サービスを取り扱っています。
バイオトレースによる微生物情報の特定は精度良くできるのでしょうか、課題はありますか?
 我々が現在進めている研究の中で利用しているDHPLC法は非常に良好な感度の分析が可能です。DHPLC法は突然変異の遺伝子を特定するような医療分野では一般的に利用されていますが、環境、食品分野ではこれからです。
 私たちはパターン認識をするために分析装置を利用していますが、沢山のパターンのひとつひとつの成分等要素が何であるか、物質の特定や全体の中でどのような動きをしているのか、などの部分についても情報を得ておかなければ、と考えています。そのためには、かずさの分析機器の利用やネットワークの御協力を得たいと考えております。
収益構造はどうなっていますか?
 現在のところ一番の高収益事業は、微生物資材の販売およびコンサルです。当初の販路開拓に当たっては、筑波大の松村先生から御友人の業者様のご紹介を頂きました。また、分析事業「バイオ・トレース」も順調です。
最近の研究開発状況を教えていただけますか?
 「バイオパターンセンシング法による子豚の生育品質評価技術の開発」を平成17年度から取り組んでおり、良い結果が得られています。
 子豚の排便直後の糞中の、微生物群の遺伝的多様性や化学組成をパターン解析する新手法:バイオパターンセンシングが開発できまして、これにより子豚の生育と飼料の給餌効果を科学的に客観的に検証できるようになります。早ければ来年にも事業化の見込みです。この技術は、伝統的な漬け物、味噌、醤油など発酵分野での熟成制御、健康・医療分野への応用の可能性も秘めているものと、期待しています。
 資材開発部門については、植物分野を対象として、千葉大学と共同研究中であった、好熱性微生物と植物との相互作用に関する研究結果を報告する予定です。本年3月の日本農芸化学会に発表する予定です。現在、問題となっている作物中に含まれている発ガン性物質の軽減効果などについて発表されます。
日環科学株式会社は、環境や健康に優しい資材を用いて農畜産環境の改良を目指すばかりか、自然を守る生産者の取り組みをサポートするシンポジウムの企画にも携わっています。ゲストスピーカーを交え、豊富な研究者から食と環境にまつわるお話しを伺ういい機会と思われますので参加してみてはいかがでしょうか。 企画概要書
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(pdf:102KB)
(取材日:平成18年12月12日)
【JE 日環科学株式会社(Japan Eco-Science co.,ltd)】
○本 社:千葉市中央区汐見丘町11番1(2F)
○研究室:千葉市稲毛区弥生1の33 千葉大学自然科学系総合研究棟9階(907)
     Phone:043-302-2322(代表)/Fax:043-290-3947
○URL:http://www.je-s.com/
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