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会員企業のご紹介〈株式会社常光〉
 株式会社常光は、昭和22年にレントゲンフィルムの販売会社として北海道で創業し、その後、自社開発を中心とした医療用診断機器や診断薬の製造・販売会社へと発展してきました。正確さと速さが求められる病院等の検査機関において、信頼される製品を開発し続けています。
今回、同社の研究開発拠点である東京技術研究所(神奈川県川崎市)の佐野恵一開発企画部課長にお話しを伺いました。
主要製品について教えていただけますか。
 当社の主力製品の一つとして、全自動電気泳動装置があります。これはセルロースアセテート膜を使った電気泳動法で血清蛋白の分画からデータ解析まで全自動で行い、病態の診断に使われる装置です。当社が医療検査機器メーカーとして発展したのは、昭和38年にマニュアル式の電気泳動装置の開発を手がけたのが始まりです。電気泳動像から蛋白分画の濃度を測定するデンシトメーターについても、マイクロコンピューターの出現に対応し、アナログ式からデジタル式のものを開発し、高い評価を得ました。両者を組合せた形で現在の全自動装置へと発展しています。
 その後、血中の電解質(Na+、K+、Ca++、Cl-など)を分析する装置を開発し、販売しています。この装置の心臓部であるイオン選択性電極は、試行錯誤しながら自社で開発しました。当社の研究開発のスタンスとして、共同研究や技術導入は当然ありますが、一番重要な部分は自社で行うというのが基本になっています。血中の酸素と二酸化炭素の量を測定する血液ガス分析装置も初めて国産化しました。

東京技術研究所

全自動電気泳動装置 CTE880

自動固定包埋装置 Histra-QS

現在、開発を進められている製品はありますか。
 新しい分野として病理検査機器の開発を始めています。昨年完成したばかりのものとして、自動固定包埋装置があります。これは、病理組織を顕微鏡観察用に処理する装置ですが、超音波技術を取り入れることにより、固定、脱水、脱アルコール、パラフィン浸透といった一連のプロセスを1時間で行える迅速処理の装置です。これにより病理検査を即日で行うことも可能になりました。
 また現在、医科系大学と共同で、FISH(fluorescence in situ hybridization、蛍光標識した遺伝子断片を使って染色体上の位置を検出する)法を利用して、乳がんの遺伝子診断を行う検査キットの開発を進めています。
今後、どのような分野への展開をお考えでしょうか。
 先ほどの病理検査分野もはじめたところで、それに関連する機器や検査薬については力を入れて行きたいと思います。FISHにしても乳がん以外の診断ができるものを開発したいと思います。また、現在、健康意識が非常に高いので、一般の人が手軽に検査や診断が行えるような機器や検査キットの分野も対象として行きたいと思います。医療分野において世の中のニーズを把握するとともに、最新の技術や研究シーズの情報もつかんでおくことが、製品開発を進める上で重要だと考えています。
 当社では、機器設計、化学、電子制御、ソフトウエアまでプロジェクトを組んで研究開発にあたっており、ユーザーの皆様に信頼される製品を提供し続けていきます。
(取材日:2006年12月12日)
【株式会社常光】
○本社 東京都文京区本郷3-19-4 TEL:03-3815-1717(代)
○東京技術研究所 川崎市高津区宇奈根731-1 TEL:044-811-9211(代)
○URL:http://www.jokoh.com
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