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会員企業のご紹介〈(株)ネオ・モルガン研究所〉
 不均衡進化理論。聞きなれない言葉です。この理論は、同社創設者で取締役CSOの古澤満氏が提唱した独自の進化理論で、同じ細胞の中に、正確なDNA複製酵素とエラーを起こし易いDNA複製酵素とが共存すると、変異の閾値を越えて大量の変異がゲノムに蓄積され進化が加速するという理論です。
  これまでDNAの複製時に起こる変異は、二本鎖の両方に均等に蓄積し、子孫に伝えられていくと考えられていましたが、古澤氏は、複製時には片方の鎖に変異が起こりやすいと考えました。これにより、野生型を保持しながら多様な変異を有する集団が出現する可能性が高くなるということです。

古澤満CSO

 同社ではこの理論を応用して、DNA複製酵素の校正機能を調整することでDNAに不均衡に変異を導入する技術を開発しました。「この不均衡変異導入法を用いれば、対象生物の進化が格段に加速されるので、新たな形質の獲得が容易になります」と取締役CTO兼第一研究所長の戸塚哲也氏。事実、基礎研究においては、析出するほどの高濃度のアンピシリン存在下でも生育可能な大腸菌や41℃という高温で生育する酵母の獲得などに成功しています。さらに、変異で得られた生物の形質が変化しないよう固定する技術も開発できています。
 この独自技術を活かして、同社では、酵母や乳酸菌などの微生物や植物、動物の改良を行う事業を展開しています。微生物を中心に食品会社や製薬企業などからの受託開発の他、動物や植物での応用を目指した大学等の研究機関との共同研究も数多く進めています。また、独自のテーマでの開発も進めており、最近では木質系バイオマスに多く含まれる五炭糖を分解し、エタノールを生産する酵母の開発が注目を集めています。
 「我々の技術は、生物を利用する多くの分野に適用することができるので、応用範囲が非常に広いですね」と戸塚氏は、同社技術の将来性に自信を示しています。今後、不均衡突然変異導入法によって改良された生物が、産業にどのように利用されていくのか非常に楽しみです。(取材日:2006年9月20日)
 
【株式会社ネオ・モルガン研究所】
○本社
 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテルタワー6F TEL:03-3519-6950 FAX:03-3519-7056
 E-mail:info@neo-morgan.com URL:http://www.neo-morgan.com
○第一研究所
 川崎市宮前区野川907 帝京大学生物工学研究センター内
 TEL:044-741-2168 FAX:04-741-2169
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